フィルター
- ウェーブフィルター
- ウェーブフィルターは単層、または数種類の金網・金属焼結メディアを波型形状に加工したフィルターです。その外観形状からも分かるように、フラットタイプのフィルターと比較して非常に大きな表面積を有しています。ウェーブフィルターはフィルター交換周期の延長、ファインなメディアの採用など、操業性の向上が期待できます。
形状について
一般的な丸型はもちろん、半丸型・角型にも対応しており、ご使用環境に応じた選択が可能となっております。
ウェーブフィルターの特性紹介①
弊社がウェーブフィルターをお勧めする大きな利点は、フラットフィルターとの比較における表面積の違いにあります。
濾材面積比較
- φ100丸型フラットフィルター
約70.8cm2
- φ100丸型ウェーブフィルター
約190.1cm2
※濾材面積はフラットフィルターの約2.7倍
濾材面積比較
- 半丸型フラットフィルター
約23.8cm2
- 半丸型ウェーブフィルター
約64.5cm2
※濾材面積はフラットフィルターの約2.7倍
濾材面積比較
- 角型フラットフィルター
約108cm2
- 角型ウェーブフィルター
約297cm2
※濾材面積はフラットフィルターの約2.7倍
ウェーブフィルターの特性紹介②
表面積が拡大する事で異物保持容量が増加します。また、ご使用時の初期圧力損失の低下が考えられます。そこで空気通過抵抗値試験でのウェーブフィルターとフラットフィルターの圧力損失比較をご紹介します。
空気通過抵抗値試験比較
5m3 | 10m3 | 20m3 | 30m3 | |
丸型フラットフィルター | 218Pa | 443Pa | 868Pa | 1352Pa |
---|---|---|---|---|
丸型ウェーブフィルター | 80Pa | 169Pa | 345Pa | 549Pa |
圧力損失低下 | ▲63% | ▲62% | ▲60% | ▲60% |
空気通過抵抗値試験比較
5m3 | 10m3 | 20m3 | 30m3 | |
半丸型フラットフィルター | 725Pa | 1509Pa | 3224Pa | 5194Pa |
---|---|---|---|---|
半丸型ウェーブフィルター | 294Pa | 615Pa | 1280Pa | 2042Pa |
圧力損失低下 | ▲59% | ▲59% | ▲60% | ▲61% |
空気通過抵抗値試験比較
5m3 | 10m3 | 20m3 | 30m3 | |
角型フラットフィルター | 137Pa | 248Pa | 546Pa | 859Pa |
---|---|---|---|---|
角型ウェーブフィルター | 52Pa | 114Pa | 225Pa | 350Pa |
圧力損失低下 | ▲62% | ▲54% | ▲59% | ▲59% |
※半丸型・角型共に、フラットフィルターとの比較に於いてウェーブフィルターは圧力損失が50%以上低下しています。
ウェーブフィルターの特性紹介③
上記の特性から、フラットフィルターをウェーブフィルターに置き換える事で、濾過精度をファインにしながら圧力損失を低下させる事が可能になります、一例として測定した圧力損失比較結果をご紹介します。
算出時設定流量:20m3/hr
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- 丸型フラットフィルター
- ①φ100 50+LF10+50
987Pa
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- 丸型フラットフィルター
- ②φ100 50+LF15+50
641Pa
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- 丸型フラットフィルター
- ③φ100 50+LF20+50
371Pa
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- 丸型ウェーブフィルター
- ④φ100 100+LF10+50/250
381Pa
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- 丸型ウェーブフィルター
- ⑤φ100 100+LF15+50/250
253Pa
①,④の比較では、④の圧力損失は①の半分以下、約60%の低下となります、②,④の比較では、④の方が濾過精度がファインにも関わらず、その圧力損失は②に対して約40%低下しています。②,⑤の比較でも同様に⑤の圧力損失は②の半分以下、約60%の低下となり、③,⑤の比較でも濾過精度のファインは⑤の方が約32%圧力損失を低下させるという結果になりました。
製品データ
サ イ ズ | Φ30~Φ400(カスタムデザイン可能) |
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材 質 | 溶接リム、プレスリム、リム無し |
用 途 | 高分子、繊維、電子、フィルム |
断面図 |